⚠️ 【ネタバレ注意】
本記事は『アサシン クリード ヴァルハラ』の探索要素(「隠れし者」の地下遺跡など)や世界観に関するネタバレを含みます。ゲーム未プレイの方や、自力で未知の遺跡を発見する喜びを体験したい方はご注意ください。
9世紀のイングランド。斧がぶつかり合う鈍い音、炎に包まれる修道院、そしてヴァイキングたちの血湧き肉躍る雄叫び。『アサシン クリード ヴァルハラ』という作品は、一見するとどこまでも荒々しく、生命力に満ち溢れた世界に見える。
しかし、エイヴォルを操作してイングランドの深い森や霧立ち込める野を歩いていると、ふと足元にある「巨大な異物」に気がつくはずだ。崩れ落ちた巨大な水道橋、精巧なモザイク画の欠片、そして今は誰もその意味を知らない大理石の彫像。 かつてこの地を支配したローマ帝国の、圧倒的な知性と栄華の残骸である。

ヴァイキングたちの喧騒の裏で静かに土へ還っていく、この「もう遠い昔の話」という圧倒的な哀愁。そこに重ねるべき音は、激しいメタルではなく、Random Forestが鳴らす『First to Wake』の静謐なアンビエント・サウンドだ。
💡 読者への案内
ここからは、ぜひ下の楽曲を再生しながら読み進めてみてください。イングランドに広がるローマの遺跡が、Random Forestのアンビエントの響きがシンクロする、圧倒的な情景体験が始まるはずだ。
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「巨人の遺物」が眠る狂騒の大地と、静寂の地下遺跡
当時のイングランドの住人であるアングロサクソン人たちは、これら規格外のローマ遺跡を「巨人が作ったもの」として捉え、深い畏怖の念を抱いていたという。ヴァイキングたちにとっても、それは単なる野営地の壁などではなく、人智を超えた不気味な過去の遺物だったはずだ。

そして、かつて歴史の裏側で暗躍した「隠れし者(アサシン教団の前身)」たちは、この忘れ去られた巨人の遺跡の地下に、ひっそりと支部を構えていた。地上の暴力的な狂騒から隔絶された、冷たく静かな地下空間。そこでエイヴォルが古い書物や古の防具を見つける時、プレイヤーは確かに「すでに滅び去った巨大な帝国」の亡霊の息遣いを感じるのだ。
この途方もない時間の断絶と寂寥感に、Random Forestの繊細なギターのアルペジオが恐ろしいほどに溶け込んでいく。
苔生す石の冷たさを鳴らす、空間系の魔法
Random Forestの楽曲は、いわゆる轟音で圧倒するポストロックとは一線を画す。彼らの持ち味は、深い霧の底に沈み込んでいくようなアンビエント(環境音楽)へのアプローチだ。
この『First to Wake』において特筆すべきは、深いリバーブ(残響)とディレイといった空間系エフェクトの緻密な重なりである。幾重にも反響し、輪郭を曖昧にして消えていくギターの音色は、何百年もの時を経て風化し、湿った苔に覆われたローマの石壁の「冷たい感触」そのものを聴覚で再現しているかのようだ。 音の隙間にある「静寂」すらも楽器として扱う彼らのサウンドワークが、廃墟の孤独感をより一層深く、美しく際立たせている。
「First to Wake」――重なり合う歴史と、新たな朝
曲名である『First to Wake』は、「最初の目覚め」を意味する。 かつてこの巨大な建造物を造り上げたローマの人々も、この冷たい石の上で幾度となくイングランドの朝陽を迎え、目覚めていたはずだ。しかし彼らはとうの昔に姿を消し、今はただの土の層となっている。
曲の終盤、静かだったアンビエントサウンドに微かな光が差し込むように、メロディがふわりと広がりを見せる。 それは、何百年という時を経て、エイヴォルがその崩れかけた水道橋の頂に立ち、霧の晴れ間から射し込む「新たなイングランドの朝陽」を見つめる情景と完全に重なり合う。
僕たちは常に、誰かの「遠い昔」の上に立って、新しい朝を迎えている。 もしあなたがイングランドの霧の中で孤独なローマの廃墟を見つけたなら、立ち止まって『First to Wake』に耳を傾けてほしい。歴史という地層が重なり合う、言葉にならない哀愁と美しさが、そこには確かにある。
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