滅びゆく世界の旋律——『ファイナルファンタジー13』シリーズが鳴らす極上のゲームオーディオ

本ページはプロモーション(広告)を含みます
滅びゆく世界の旋律。ファイナルファンタジー13シリーズが鳴らす極上のゲームオーディオ Music × Game

⚠️ 【ネタバレ注意】
本記事は『ファイナルファンタジー13-2』および『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジー13』の物語や設定に関する軽度なネタバレを含みます。ご注意ください。

少しこれまでと趣向は違うが、今回はファイナルファンタジーシリーズの中から『ファイナルファンタジー13』について取り上げる。本作は「13」「13-2」「ライトニング リターンズ」という3部作で構成されているが、今回はその後半2作の楽曲を紹介したい。『ファイナルファンタジー13』は難解なストーリーに目が行きがちだが、その音楽は恐ろしいほどの完成度を誇る。特に『ライトニング リターンズ』の楽曲群は、実際に非常に評価が高いのだ。

今回はその中から、特筆すべき5曲を紹介しよう。

クリムゾンブリッツ

恐らくシリーズの中でも一番評価の高い曲と思われる。「ファイナルファンタジー13」で人気のあるバトルミュージックをベースにアレンジされた一曲だ。

『クリムゾンブリッツ』を聴いてまず耳を奪われるのは、激しく、そして気高く鳴り響くバイオリンの旋律だ。浜渦正志氏が描くこの曲は、単なるオーケストラではない。生楽器のバイオリンが持つ人間らしい情熱と、DAWによって緻密に構築された無機質な電子ビートが高度に融合している。それに合わせ、ディストーションが効いたギターサウンドも非常に良いアクセントになっている。

滅びゆく世界で独り戦うライトニングの孤独と、彼女の胸に宿る熱い決意。その対比が、このハイブリッドな音響設計によって見事に具現化されているのだ。

方舟

外界があと数日で滅びようとしている中、時間が止まった『方舟』の中にだけ広がる静謐な時間。この終末の楽園感には、ポストロックの巨頭・Mogwaiの『2 Rights Make 1 Wrong』が持つ、温かくも絶望的な浮遊感に極めて近いものを感じる。

轟音による感情の爆発はなく、深い残響をまとったピアノと無重力なシンセサイザーのパッド音がただ永遠にループする。それは抗えない世界の終わりを前にした、孤独で美しい最後のシェルターなのだ。

立ちはだかる者→ノックアウト!

重圧感と緊張感が支配する『立ちはだかるもの』のサウンドから、一切の途切れなくシームレスに疾走感あふれる『ノックアウト』へと曲調が転換する。これはBPMとキーを完全に一致させ、ゲーム内の戦況に合わせてトラックの抜き差しを瞬時に行う「インタラクティブ・ミュージック」の極致である。

苦しい防戦から一転してチャンスを掴み、プレイヤーが反撃の狼煙を上げたその瞬間。音楽もまた、待っていましたとばかりに一気にギアを上げるのだ。自分の感情の爆発と、システムが奏でる音楽の加速が完全に同期するこの圧倒的な体験は、ゲームオーディオにおけるひとつの到達点と言えるだろう。

女神の騎士

『女神の騎士』はライトニングリターンズではなく、『ファイナルファンタジー13−2』のバトルミュージックになるのだが、これを聴くとき、僕の耳を奪うのは美しくも複雑に絡み合う3つの旋律だ。

ヴァルハラの冷酷で神聖な空気を描くような高速のピアノ。ライトニングの血の通った意志と悲哀を歌い上げるバイオリン。そして、英雄としての圧倒的なスケール感を突きつけるトランペット。この音域も役割も異なる3つの楽器が、互いを打ち消すことなく熾烈に絡み合う音響構造は、そのまま終わりのない戦いに身を投じる彼女の気高さと孤独を表現している。

『女神の騎士』の盛り上がりは、ポストロックによくある重厚な轟音の爆発(カタルシス)とは全く異なる手触りを持っている。それは、静寂からの解放ではなく、最初から最後までトップギアで駆け抜けるような圧倒的な『爽快感』だ。複雑で透明感のある和音(コード)の上を、ストリングスとピアノが天に向かってどこまでも高く駆け上がっていく。その重力を振り切るようなスピード感と高揚感こそが、ヴァルハラの空を舞うライトニングの気高くも孤独な戦いを、この上なくエモーショナルに描き出しているのだ。

疾走

こちらも同じく『FF13-2』からの曲で『疾走』を紹介する。もはやゲームBGMという枠に収まらない極上のシンフォニック・ロックだと僕は感じる。

特筆すべきは、地の底から湧き上がるようなドライブ感あふれるベースラインと、分厚いバンドサウンドの壁を切り裂くように舞うバイオリンの主旋律。無機質な電子音とは対極にある、この血の通った生身の『バンドグルーヴ』は、未知の時空へと駆け出していくノエルとセラの焦燥感や決意を、ライブハウスの最前列にいるかのような熱量でプレイヤーの心臓に直接叩き込んでくる。

今回改めて聴き直したが、このゲームはもう十年以上前のものだが全く輝きは失っていないと感じた。まさにライトニングリターンズといえよう。

【おすすめの関連アイテム】

↑↑ディストピアの世界観と極上のゲームオーディオを楽しむならぜひ!↑↑

↑↑女神の騎士、疾走の音楽をゲームと共に楽しむなら!↑↑

↑↑3枚CDの大ボリュームのゲームオーディオをぜひ!↑↑

アーティストの楽曲は、Amazon Musicでも幅広く配信されています。 まずは無料体験で、高音質な『音』の深淵に触れてみてください。詳細は下のバナーをクリック!

Amazon Music Unlimited

Spotifyのプレイリストに楽曲をまとめました。詳しくは以下リンクを!

© 2009, 2011, 2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA

コメント

タイトルとURLをコピーしました