ある時、あの場所、あのシーン・・・。何故かあの曲が。
映画やドラマ、ゲームなどでは音楽が最高のエッセンスとなり、シーンを盛り上げる。それは作品の印象として多くの人々に知れ渡る。
みなさんは、それとは別にあの場所、あの道、あの時に自分だけが感じる「あの曲」はありませんか?それには自分だけのストーリーがあって初めて自分にとってだけ成り立つもの。
それは共感できるものではない。
しかし、同じ体験を得るゲームでは…?
あの場所、あの道…。何気ない場所を自由に行けるゲームならもしかしたら「この曲」で共感しあえたり、時にはもっといい「あの曲」が見つかったり。
そんな体験をこのブログではみなさんとまだメジャーでバンドの紹介と同じ経験ができるゲームの紹介をしていきたいと思う。
僕と「音」との出会い
もう20年も前の記憶になるが、今も色褪せることなく鮮明に覚えている。
当時の僕はパンクバンド紛いなバンドを組んでいた。
パンクやハードコアの、ドンシャリを効かせた乱暴なギターサウンドこそが至高だと、疑いもなく信じていた。「歪みのない澄んだ音なんて、使い道がない」とさえ思っていた。
そんなある時、僕が憧れていたハードコアバンドが劇的なシフトチェンジをした。
ライブハウスで初めて聴いた彼らの新曲。その出だしは、腹に響く重低音のディストーションではなく、静かなクリーントーンだった。フーガを用いた、ゆっくりと、どこか単調にも聞こえるギターの音。正直に言えば、がっかりした。「こんなの彼らの音じゃない」と。
しかし、その単調だったはずのフーガは、曲の進行とともに複雑に、そして繊細に絡み合い、彼らの世界観を構築していく。 いつの間にか、失望は消えていた。僕の頭の中には、最初は暗く希望のない世界に少しずつ光が差し込み、それが次第に大きな輝きへと変わっていく……そんな情景がはっきりと描かれていた。
涙が出るほどの衝撃だった。それは単なる「感動」ではない。これまで自分が求めてきたものを根底から否定されたような、それでいて、全く新しい何かが産声を上げたような、激しい感情の揺らぎだった。
結局、その曲を聴けたのは後にも先にもその一回きりだ。しかし、20年経った今も忘れることができない。あの日、僕は初めて「音を通じて情景を描き、その世界を生きる」ことを知った。
それから、僕はさまざまな音楽と出会ってきた。流行の曲を追うこともあれば、ジャケット買いで未知の音に触れることもあった。その中でも、特に「エモコア(Emotional Hardcore)」というジャンルに深く傾倒していった。
僕にとっての「音」と「情景」
ある時、ふとしたきっかけで、廃墟の写真をまとめたウェブサイトを目にした。 長年放置され、朽ち果て、植物と一体化したかつての建物の成れの果て。本来なら「見る影もない」はずのその光景を、なぜか僕は「美しい」と感じてしまった。
たまたま、その時流れていたのが Sunny Day Real Estate の 『The Rising Tide』 だった。
Sunny Day Deal Estate・・・アメリカシアトル出身。エモコアを通過した当時のキッズには言わずと知れたバンド。ベースのネイトがあのFoo Fightersのメンバーであることは超有名。
万人にとっての正解ではないかもしれない。けれど僕にとっては、廃墟の美しさとこのアルバムが描く情景が、恐ろしいほどに合致したのだ。 冒頭から響く透明で洗練されたギターサウンド。美しくも荒廃的な空間を見事に表現したボーカル。その透明感を支える、重厚で奥深いベース。そして変則的でありながら、この世界観を完璧なものにするドラミング。
僕の中で「廃墟」と「音楽」が混ざり合い、まるで元々一つだったものが元の形に戻るような、不思議な錯覚に陥った。
それから何度も、廃墟の景色と『The Rising Tide』を重ね合わせた。いつしか僕は、音楽に「情景」を求めるようになっていった。ライブハウスの熱気、写真の切り取り方、街の雑踏、そして……ゲームが創り出す壮大な世界。
それは無理に合わせるものではない。偶然の出会いだからこそ、僕にとっては唯一無二の、貴重な情景として完成するのだ。
このブログ「SG-Walker.Japan」では、あの日の「廃墟とSunny Day Real Estate」のように、音楽が呼び覚ます情景を共有していきたい。 音楽の表現は、ゲームの非日常的な空気感と驚くほど親和性が高い。特に印象的な風景やシーンにおいて、それは顕著だ。 僕が提示する音が、誰かが感じた情景にさらなる深みを与えるかもしれないし、あるいは全く別の見え方を示すかもしれない。感想は無限にあっていい。
まだ見ぬ情景を、メジャーではない、けれど限りなくエモーショナルなサウンドでインディーズたちが表現してくれる。その橋渡しができれば、これ以上の喜びはない。
ゲームと音楽
冒頭の通り、このブログではゲームのあるシーンで個人的にマッチする音楽を紹介していく。
紹介していくゲームはみなさんも経験しているであろうメジャーなゲームだが、音楽は海外のまだメジャーではないバンドを紹介したい。
次回は
アサシンクリードオデッセイ × Pray for Sound
アーティストの楽曲は、Amazon Musicでも幅広く配信されています。 まずは無料体験で、高音質な『音』の深淵に触れてみてください。詳細は下のバナーをクリック!


コメント