130万年の神話と血塗られたロマン――『アンチャーテッド 古代神の秘宝』西ガーツの遺跡とGrails『Silk Rd』の土臭い轟音

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130万年前の神話と血塗られたロマン「アンチャーテッド古代神の秘宝」。西ガーツの遺跡とGrails『Silk Rd』の土臭い轟音 Music × Game

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⚠️ 【微ネタバレ注意】
本記事では、Chapter 4「西ガーツ」における舞台背景や、そこで語られる神話の記述について触れています。ストーリーの核心に関わる重大なネタバレはありませんが、全くの予備知識なしで探索を楽しみたい方は、その点をご留意の上読み進めてください。

世界中の秘境を巡る『アンチャーテッド』シリーズ。その中でも、古代インド神話の奥深さに容赦なく踏み込んだスピンオフ作品が『アンチャーテッド 古代神の秘宝』だ。

今回は、広大なジャングルに眠る西ガーツの遺跡を探索する情景に、アメリカのインストゥルメンタル・バンド、Grailsの『Silk Rd』を重ね合わせてみたい。

そこには、途方もない時間の蓄積と、血生臭い神話のロマンが渦巻いている。

アンチャーテッド古代神の秘宝チャプター4の西ガーツ。美しい緑と遺跡がクロエとナディーンを出迎える。
アンチャーテッド古代神の秘宝チャプター4の西ガーツ。美しい緑と遺跡がクロエとナディーンを出迎える。

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アンチャーテッド古代神と秘宝のchapter4の西ガーツで触れるホイサラの遺跡と関連のあるパラシュラーマ。ヴィシュヌ神の6番目のアヴァターラといわれる彼はヒンドゥーにおける約130年前のトレーター・ユガの人物とされている。途方もない世界観とロマンはGrailsの『Silk Rd』の音により情景として見えてこないだろうか。

11世紀の遺跡と、130万年前の神話が交差する「時間の目眩」

物語のChapter 4。主人公のクロエとナディーンは、「ガネーシャの牙」という伝説の秘宝を求めて、インドの西ガーツ山脈に点在するホイサラ朝の遺跡を探索することになる。

この「ガネーシャの牙」とは、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の6番目の化身であるパラシュラーマが、シヴァ神から授かった斧で叩き折ったとされるものだ。

興味深いのは、その時間軸のスケールである。プレイヤーが探索しているホイサラ朝の遺跡自体は11世紀頃のものだが、ヒンドゥー教の宇宙観(ユガ)において、パラシュラーマが活躍した「トレーター・ユガ」という時代は、今から約130万年も前のことなのだ。

11世紀の石組みの遺跡を探りながら、130万年前の神話の真実に触れていく。この綿密に練り上げられた背景と、気が遠くなるような「時間の目眩」こそが、アンチャーテッドが提示する極上のテーマ性であり、僕たちの冒険心を駆り立てる強烈なロマンである。

ホイサラ朝の名の由来になっているといわれるサラのライオン退治。
ホイサラ朝の名の由来になっているといわれるサラのライオン退治。

『Silk Rd』が鳴らす、ヴィンテージな血の匂い

この途方もないスケールの神話と遺跡の情景に、Grailsの『Silk Rd』は恐ろしいほどの親和性を見せる。

Grailsは、ポストロックという枠に収まりきらない、土臭くヴィンテージな音像を持つバンドだ。『Silk Rd』で聴こえてくるのは、12弦ギターやウードといった民族楽器が織りなす、まるでシタールのように冷たくシャープな旋律である。

パラシュラーマはガネーシャの牙を折っただけでなく、世界中のクシャトリア(王族・武士階級)を幾度も滅ぼしたという血生臭い伝説を持つ。この曲の持つ「冷たく鋭利な音」は、まさに神話の時代に振るわれたパラシュラーマの斧の冷たさそのものだ。

そして、楽曲全体を包み込むアナログテープエコーのような微妙な揺らぎ。それは単なるエフェクトではなく、紀元前の世界から現代の西ガーツのジャングルへと、130万年もの間積み上げられてきた「神話の地層」を音で表現しているかのように思えるのだ。

神話の生々しさを、圧倒的な「空間の広がり」で浴びる

この『Silk Rd』が持つ、冷たい刃のような弦楽器の響きと、土臭くヴィンテージな空気感。それを西ガーツの広大な遺跡の中で「肌で感じる」ために、僕が提案したいのは、当ブログの絶対的定番である開放型ヘッドホン「Sennheiser HD 599」だ。

HD 599の最大の強みは、開放型ならではの「空間の抜け」と、相反する「中低音の豊かな熱量」を両立している点にある。

Sennheiser独自のE.A.R.テクノロジー(傾き設計)によって、音が耳元に張り付かず、西ガーツの鬱蒼としたジャングルのスケール感や、130万年もの間積み上げられてきた「神話の地層」を、底知れない奥行きのある空間として描き出してくれる。

さらに、アンプ不要の直挿し可能なポテンシャルでありながら、12弦ギターやウードといった民族楽器の生々しい響きや、Grailsが鳴らすアナログテープエコーのようなヴィンテージな揺らぎを、一切スカスカにすることなく分厚く鼓膜へ届けてくれるのだ。

独自の空間表現と豊かな中低音。『Silk Rd』の冷たい弦の響きをこのHD 599で聴けば、ジャングルの熱気と神話の血の匂いが、130万年のスケール感と共にすぐ目の前まで迫ってくるはずだ。

おわりに

11世紀の遺跡に隠された、130万年前の血生臭い伝説。

『アンチャーテッド 古代神の秘宝』で西ガーツのジャングルを四駆で駆け回る際は、ぜひGrailsの『Silk Rd』をバックグラウンドに流してみてほしい。

そこにあるのは、単なる美しい遺跡探索ではない。

アナログテープの揺らぎと鋭い弦の音が、あなたを遥か昔の「トレーター・ユガ」の時代へと引きずり込み、むき出しのロマンと畏怖の念を味わせてくれるはずだ。

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