【RDR】アーサーとジョンが繋いだ命。ジャックの哀しき復讐の果てに響くNo Clear Mind『Dream is Destiny』

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【RDR】アーサーとジョンが繋いだ命。ジャックの哀しき復讐の果てに響くNo Clear Mind『Dream is Destiny』 Music × Game

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⚠️ 【重大なネタバレ注意】
本記事は『レッドデッドリデンプション』のエンディング(結末)および『レッドデッドリデンプション2』の重要な展開に深く触れています。未プレイの方は絶対にご留意の上、お読みください。

命の連鎖と、哀しき復讐の結末

『レッドデッドリデンプション2』において、ジョンはアーサーによって命を救われ、自身の家族を守り抜いた 。そしてその後日譚である本作『レッドデッドリデンプション』では、ジョンは自らの命を賭して家族を守り、息子のジャックを生き延びさせたのだ 。

アーサーからジョンへ、そしてジョンからジャックへ。男たちが不器用に繋いできた命の連鎖。しかし、その結末はあまりにも哀しいものだった。

エンディングにおいて、成長したジャックはジョンとアビゲイルの墓前に立つ 。それは本来、ジョンやアビゲイルが彼に願った生き方ではなかったはずだ 。しかし、アーサーの帽子を被り、まるでジョンのような出立ちとなったジャックは、冷静に、そして淡々と復讐を果たす 。 かつて本が好きだった無邪気なジャックはもうそこにはいない

ジャックのために命を懸けたジョンとアビゲイルの墓。ビーチャーズホープの牧場を見下ろす場所で二人は眠る。
ジャックのために命を懸けたジョンとアビゲイルの墓。ビーチャーズホープの牧場を見下ろす場所で二人は眠る。

復讐を終えたジャックの背中と、赤いタイトルロゴ

多くのプレイヤーがこのジャックの姿に、言葉にできないほどの感動と喪失感を覚えたことだろう 。

復讐を果たした後、踵を返したジャックはまるで百戦錬磨のギャングのような表情を見せる 。そして、クールなテイストの赤いバックのタイトルロゴと共に物語は幕を閉じるのだ 。(あの画面をキャプチャできなかったのは大失態・・・)

復讐は果たされた。しかしそれでも、復讐は悲しいものだ 。

アーサー、ジョン、ジャックという命の繋がりと、この哀しき結末は、No Clear Mindの『Dream is Destiny』が持つメランコリックな音として見事に表現できる 。

ジョンが家族のために開いた納屋の扉。皆が見た彼のあの背中はレッドデッドリデンプションの生き方そのもの。
ジョンが家族のために開いた納屋の扉。皆が見た彼のあの背中はレッドデッドリデンプションの生き方そのもの。

『Dream is Destiny』が鳴らす、1900年代の乾いた空気

No Clear Mindは2006年に結成された、ギリシアのクレタ島出身のポストロックバンドである 。

彼らの『Dream is Destiny』は、アコースティックギターに深いリバーブをかけ、クランチを効かせた楽曲だ 。これまで紹介してきたようなディストーションを幾重にも重ねる重厚なポストロックとは趣が異なる 。

しかし、ベースサウンドを非常に強く感じるため、ポストロック特有の「圧倒的な音の壁」をしっかりと体感できる 。

そして何より、この曲が持つアナログな揺らぎを感じる音使いは、1900年代の無法地帯を生きた『レッドデッドリデンプション』の埃っぽい空気感をどことなく漂わせているのだ 。

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↑クレタ島を取り上げた記事。もしご覧いただけていなければぜひどうぞ!

フィンガーノイズから荒野の空気まで描き出す「Sennheiser HD 599」

この『Dream is Destiny』の持つ1900年代の情景を拡張するには、やはりオープンエアー(開放型)のヘッドホンが最適解となる。中でも、当ブログの絶対的定番である「Sennheiser HD 599」を強くおすすめしたい。

このヘッドホンは音の抜けが良いことはもちろんだが、Sennheiser独自の「E.A.R.テクノロジー(傾き設計)」と、豊かな中低音のバランスが素晴らしい。その恩恵により、アコースティックギターの生々しいフィンガーノイズや、スネアのスナッピーの微細な振動音が、耳元ではなく「広大な荒野の空間」から響いてくるように聴こえる。

さらに、この曲はベース音が非常に強いという特徴があるが、HD 599はインピーダンス50Ωという直挿し可能な手軽さでありながら、ベース音に埋もれることなくギターの繊細な音を明瞭に分離し、無法地帯の埃っぽい空気感まで分厚く再生してくれるのだ。

ジャックが踏みしめた荒野の乾いた砂の音や、アコースティックギターのざらついた弦の響きまで。HD 599の圧倒的な空間表現と温もりは、哀しくも美しい復讐の余韻を、すぐ目の前で鮮やかに再生してくれる。

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↑HD 599を取り上げた前回記事。こちらもぜひどうぞ!

おわりに

本来望まれなかったはずの、ギャングとしての生き方を選んでしまったジャック。

『レッドデッドリデンプション』のエンディングを見届けた後、ぜひNo Clear Mindの『Dream is Destiny』に耳を傾けてみてほしい。

メランコリックなアコースティックギターの残響の中に、アーサーとジョンが命懸けで守り抜いたものと、ジャックが背負ってしまった悲哀の情景が、深く、そして美しく浮かび上がってくるはずだ。

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